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No.2290 論文投稿
今のラボにきてからの仕事のひとつを
ついに投稿。
ステータスがUndergoing reviewになったので、
レビュワーにまわった模様。
今回投稿した雑誌は担当編集者がモロかぶりの分野の人なはずなので、
少なくともパッと見は審査する価値あり、と判断されたか。
如何せん、自分含めて、この分野初心者が中心になってまとめた仕事なので、どうなるかドキドキである。

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世間を騒がす、かの問題について整理や感想をまとめてみる。

博士論文@早稲田大学

・現時点であがっている問題

1.Introductionが引用文献をひかずに、ネット上にある文章をコピーしたもの、ほぼそのまま
 はじめて英語論文をかくときに、nativeの書いた文の借用をすることをアドバイスすることはあります。しかし、その目的は英文のよい言い回しをするのがまだ難しいため、自分の言いたいことにそった文があれば参考にする(そして、そこから英語表現を勉強する)ことであり、せいぜい1~2つの文です。一段落も借用することはまずないでしょう。ましてや、20ページ分も借用するのは異常です。また論文のIntroduction(日本語では緒言とでもいいますか)は、自分の研究の目的を明らかにするために、過去にどのようなことがいわれていたか(誰がどの論文で明らかにしたのか)、をまとめて、その上でわかっていない点=その論文の研究目的をひきたたせる箇所になります。他の論文が引用されていない、という点も異常ですし、研究目的は各論文によって全く異なるはずですので、すべてが人の文章と一緒ということは、その論文の新規性もない可能性が高くなってしまいます。

2.第3章?の引用文献リストは他者の論文の引用文献リストである。
 引用文献リストが実際の文章とあっていない、引用文献リストであるということは、もし誰かが論文を読み、その論文を参考にして実験などすすめようとしたときに何もできなくなってしまいます。

3.同じく第3章?の図が企業等が示している図を使ったものである。
 かつての生物系の捏造事件では、自分・自分の所属する研究室の過去の図を活用するケースが多かったと思いますが、今回はそれすらやっていない、全く実験をやっていなかったことを示唆するものではないかと思います。

・以上の問題から推測されること

早稲田大学における博士論文審査の異常

博士論文審査の過程では口頭発表が予備審査と本審査の2回あり、予備審査で合格となったときに、博士論文を執筆し、事務に提出。その博士論文を元に本審査が行われて合格となったときにはじめて博士号が授与されるという過程をとる形式が一般的ではないかと思います。ただし、この過程は大学によって異なるようなのであくまでも1例と思ったほうがよいのかもしれませんが。審査をするのは、実際の指導教員のほかの4名程度の教員が主に行います。ただし、予備審査もしくは本審査の口頭発表のどちらかは公開制で審査員と指名された教員以外も発表を聞いて質問することができるのがおそらく一般的です。

今回のケースでは、博士論文を手にした審査員4名がひとりも論文に目を通さなかったということを示す(もしくは、博士論文は適当でよいと全員が認識していた可能性もあります)ものです。興味深いことに審査員となった4名のうち2名がのちのNature論文の共著者のようです。審査員の大半が共同研究者=身内というのも異常ではないかと。

・これより予想される結末

1.博士号の剥奪
 いい加減な博士論文をもとに不十分な審査を行ったことが推測されるので、その結果授与された博士号は剥奪されるべきでしょう(もちろん、そのあと適切な論文を提出して、博士号を申請しなおすことを妨げるものではないでしょうけれど)
また博士号をもっていることを前提に得ている今のポスト・彼女を研究代表者とした予算等をうける資格はこれにより消滅することになります。

2.審査員への処罰
 明らかなる審査への怠慢が見られますので、なんらかの処罰が必要でしょう

STAP細胞論文@NATURE

・現時点であがっている問題

1.一部の図が偽造である

図の切り貼り・向きの違いでごまかして作った図・博士論文というインターネット上では全文見れなかった論文からの図と同一の図が含まれる。また細胞のDNA配列にも矛盾があるとのこと。

以上の問題から推測されること

・Nature誌の査読時のミス
 雑誌の編集者は図の捏造の可能性を踏まえて、まず画像ソフトで図の点検をするそうです(別の雑誌の編集者のセミナーによる情報)。今回の担当編集者は、論文発表後真っ先に指摘された図の切り貼りなどの問題点を見過ごしています。(さすがに博士論文との図の重なりは確認しようもありませんが)
*また当初の記者発表のように一度Natureで受理されなかった論文を最終的に受理したとなれば、不受理となった論文は再審査しない、という論文審査の原則をやぶったことになります。

・共著者の確認ミス
 特に博士論文の審査員と論文の共著者が重なっているので、博士論文に用いた図を再び使用したということに気づけなかった彼らの責任は大きいでしょう。(かれらの指示によるものであれば、もっと話が大きくなる)

・予想される結末

今回発表した論文の撤回。
ただし、問題点を修正して発表し直すことは妨げられない。
STAP細胞が実在するという証拠を新たに提示する権利は残る。



今回の騒動の異様さ
・そもそもの広報の異常性
科学に関する新規の報告について、テレビのニュースのトップニュースとして扱い、また科学者個人のプライベートを研究成果と主にPRに用いるという前代未聞の広報が今回目立ちました。
得られた成果がノーベル賞のような形で認められてから同様の扱いを受けることはありますが、成果の報告と同時に、というのがあまりにも異常でした。
すべての科学研究において、論文などの報告ひとつではその研究結果を是とするのは早計です。ひとつひとつの研究結果をまとめていって、本当に誰がみても研究結果が正しいと認められたときにはじめて是とされるべきです。実際ノーベル賞も広くその成果が評価されてから授与されています(成果の評価に時間がかかるという問題もはらんでいますが)
その原点を見失った今回の広報の仕方の異常性を理研は反省するべきでしょう。

・論文の真偽の判定のスピードの早さ
これまではある論文がおかしい、ということは、影(オフライン)で噂が広がる・2chといった匿名掲示板で噂が広がる、といった過程を経て所属機関や学会が認識し審査をはじめます。今回は情報源こそ匿名でしたが、あっという間に半実名でSNSを活用している人々に広がり、全国紙も情報を報道する、という過程を経て、異様に早いスピードでの情報拡散となりました。結果として理研の対応が後手後手に回っている印象を与えています。
その原因は、あまりにもずさんな捏造の仕方にもありますが、そもそもの発表の仕方の異常さにもあったかと思います。注目をあびるようなことをしたからこそ、その結果の反応も早いのです。



今回の問題、小保方氏本人がどこまで意図的に捏造しているのかわかりませんが、
本人のモラルだけでなく、ここに至るまでにうけてきた教育も問われる事態となるでしょう。
ひとつの研究室が異常でした、で済む問題ではないはずです。
結果として、ほとんどが税金由来であろう、給料や研究費を得ている、
ある種の詐欺をはたらいたことになってしまっているのです。
今まで捏造事件はもっと大きな規模で実は起こっているのですが、
今回は、世間の注目を集めているという点もあり、
再発防止の制度を国家をあげて検討する方向に動いてくれることを
それなりに真面目に研究しているつもりのひとりとして
希望します。

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後輩経由で
今のラボで仕事してみたい、話を聞きたいという人のおもてなしをしたのだけど、
御礼メール来ず…
こういうところちゃんとしておかないと、この業界生き残れないと思うのですがね。
一方で
間に入った後輩のほうからは、
ちゃんと御礼メールがきて、
ダメな子だと思っていた後輩がちゃんと成長してくれたことを確認できて
うれしかったりもする。

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現ラボにも挨拶面には問題が潜んでいて。

おはようございます。
お先に失礼します。
の普段の挨拶から全然できてないポスドクが…
学生の教育のことを考えるとかなりヤバイ。
はっきり口で注意しないで
うまく修正できるとよいのだけど
No.2286 驚愕…
大学院時代の先輩で、
底抜けに明るい面倒見のよい女性から
LINEで
元気ですか?
とメッセをいただく。
元気ですよーって返したら、
今、鬱病と闘病中とのこと…
そういうものとは無縁のキャラの方だと思っていただけに、
絶句。
何となく体調不良が続いていたところに、高熱を出した結果、
鬱病と診断されたらしい。
研究室的には鬱に襲われてもおかしくない環境ではありそうだけど
(最も彼女以外の人は知らないし、あくまでも推測でしかないが。)
まさかまさか、彼女が…との思いでいっぱいだ。

そして最も致命的なのは、
こういうときに一緒に飲みにいきましょーと気軽に言えない環境と、下戸な自分だったりする…

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基本的に私はあまり物事に対して長所を見出すのが得意ではない。
結果として、他の人の研究の話を聞いても、どの雑誌あたりなら掲載される話かしら?とは考えることはできても、なかなかおもしろい仕事だと思うことがない。

今、前の職場での仕事を論文としてまとめていて、
直属の上司には、私が書いた原稿を原型を留めない程度に(涙)大幅に直されてしまったのだが。
この原稿、実におもしろい。
実際に実験をやっていた当人としては、大した話じゃなくなってしまったし…と負のイメージが大きくなっていくなかでの原稿書きだったのだけれど、
直属の上司の手にかかったら、すごく価値のある、面白い仕事としてまとまってしまった。
そして最後に大ボスのもとに。
帰ってきたメールには
非常に完成度の高い論文で,楽しく読ませてもらいました。
との文面が。
あ、あの先生も同じ感覚なのか。
あの先生がそうおっしゃるのなら大丈夫だ、という思いと、
自分の感覚は(今回は)間違っていなかったという思いを抱いた。
さて、レビュワーにはどうとらえられるのか。
その前にレビュワーまでまわるかどうか…

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